キリムの基礎知識
2009年 11月 28日
キリムについて知っておくと、選んだり鑑賞したり
するときにより楽しめることのひとつに
キリムが織られた年代があります。
キリムの年代
キリムは織られた年代によって3タイプの呼び名があります。
約100年以上前に織られたキリムを アンティークキリム
約30年~100年前に織られたキリムを オールドキリム
新作のキリムを ニューキリム
と呼んでいます。
元来キリムは生活を共にする羊や、ヤギ、らくだの毛から
織られており、好条件のなかで保存しても、100年~200年
しか保存できません。
アンティークキリムは実用品というより、美術品として
の価値が高く、世界の美術館や資料館に展示されたり
オークションで売買されるなどしています。
美術館で保存されているものには歴史的背景や
文様の意味などが説明されており、当時の文明や生活を
垣間見ることができるもの鑑賞の楽しみかも。
オールドキリムは、靴を脱ぐ文化のある日本では人気があり、
生活具として織られ、実際に使われていたものがほとんど。
品質は使われていた環境によってさまざまですが、
手織りの文様には織手の女性のさまざまな思いや願い、
技術がこもっています。
実際に使われていたことによって、やわらかくしなやかな
風合いになっています。また、色合いも時間とともに
天然染料独特の深みのある色がでてきているもの
オールドキリムの魅力です。
ニューキリムは、ほとんどが工場で生産されており
価格も手ごろです。
キリムをインテリアとして楽しむには、年代や価値にこだわらず
置く場所のサイズや色合い、模様の印象を大事にすると
とっても素敵な空間ができるとおもいます。
「遊牧民たちの織り成す絨毯 キリム&ギャッベ展」
12/5(土)-12/13(日)
→http://www.u-house.net/event011.htm